「バンジージャンプを怖がる友人」「高級時計の購入を迷う顧客」にかけるベストなひと言とは? 驚くほど人が動く"ボトルネック"を意識した伝え方

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伝わるコツ
「ギャップ」と「ボトルネック」という2つのキーワードについてご紹介します(写真:zon/PIXTA)
コミュニケーション力を上げるために本を読んで勉強したり、話し方教室に通ったり……。たしかに「伝え方」のスキルは身についたような気がする。でも、なぜかこちらが思ったように相手に動いてもらえない……。よくあることです。
「伝える側」と「受け手側」には、想像以上に深い溝が存在します。「伝える」から「伝わる」へ、さらにその先の「動かす」までをつくるには、いくつか重要なコツと考え方があります。

今回は、そのなかから「ギャップ」と「ボトルネック」という2つのキーワードについて、国内外50以上の広告賞を受賞した山本渉氏の新著『伝わるコツ』からご紹介します。

「前振りギャップ構造」〜ババア、長生きしろよ理論〜

不良が横断歩道でおばあさんの手を引いて歩いていると、「なんていいやつだ」と言われます。まじめな生徒会長が同じことをしていても、当たり前のことと思われてしまうことがあります。

「ずるい」「不公平だ」と言いたくなりますが、そういうものです。

ここで効いているのが「ギャップ」です。「一度印象を落とすことで、より魅力が伝わる」という現象です。

私はこれを「ババア、長生きしろよ理論」と呼んでいます。

ただ「おばあさん健康で長生きしてね」と言われても普通ですが、「おい、ババア! 長生きしろよ」というセリフにすると、より強い印象を残します。

このテクニックは、広告コピー、ドラマや映画のセリフ、名言など、さまざまな「伝わる」言いまわしの中で使われています。

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