ソニーが5年ぶりに中間最終黒字を達成 

スマホ赤字圧縮・ゲームなど好調

 10月29日、ソニーの4―9月期連結当期純損益は1159億円の黒字となり、5年ぶりに中間最終黒字化した。前期に巨額の減損損失を計上したスマホ事業の赤字が縮小した上、ゲーム事業も好調に推移した。写真は、ソニーのロゴ、9月撮影(2015年 ロイター/Axel Schmidt)

[東京 29日 ロイター] - ソニー<6758.T>が29日発表した2015年4―9月期の連結当期純損益は1159億円の黒字(前年同期は1091億円の赤字)となり、5年ぶりに中間最終黒字化を果たした。前期に巨額の減損損失を計上したスマートフォン(スマホ)事業の赤字を縮小し、ゲーム事業とイメージセンサーが好調に推移するなどエレクトロニクス5事業はすべて増益となった。

4―9月期の連結業績は、売上高が前年比0.3%減の3兆7007億円、営業損益が1849億円の黒字(前年同期は157億円の赤字)。中間業績は好調だったが、通期の業績予想は据え置いた。営業利益計画の3200億円は、トムソン・ロイターの調査によるアナリスト19人の予測平均4049億円を下回る。

記者会見した吉田憲一郎副社長は「全体として収益性は改善してきている」と述べたが、「過去に業績予想で何度も下方修正しているので、さらなる下方修正は避けたい」と述べ、通期の営業利益計画には800億円のリスク要因を織り込んでいることを明らかにした。

4―9月期は、スマホ事業は販売台数が減って売り上げが縮小したが、赤字は435億円(前年同期は1722億円)に大幅圧縮。液晶テレビの黒字も4―9月期で97億円(同49億円)を確保した。

ゲーム事業は、据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」の販売が好調で、値下げ効果も織り込み、16年3月期の台数計画を従来の1650万台から1750万台に積み増した。ゲームのネットワーク販売も好調で、同事業の営業利益計画を従来の600億円から800億円に上方修正した。

CMOSイメージセンサーの出荷が好調なデバイス事業は、競争激化で電池の販売が想定を下回ったが、センサーの生産性向上でデバイス全体の通期の営業利益計画1210億円は維持した。ただ、電池事業は今期損失を計上する見込みで、固定資産400億円を対象に一定額の減損を計上する可能性があるという。

エレクトロニクスが総じて好調だったが、4―9月期は映画事業で225億円の赤字を計上。大型の劇場公開作品が期待に届かず、今後のテレビ化やパッケージ化でも十分に回収できる見込みが立たなくなったため、同事業の通期の営業利益計画を従来の640億円から350億円に引き下げた。

*内容を追加しました。

 

 

(村井令二 編集:内田慎一)

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