【ハイエースや軽バンではなく、普通のミニバンをベースにするメリット】日産「セレナ」の車中泊仕様「ラクネルステイ・スイート」が人気の訳
一方、室内は、セカンドシートを取りはずし、もともと7~8人乗りのセレナをあえて5人乗りへ変更。そのぶん、室内中央部にゆとりの空間を確保する。メティオいわく「リムジンのような感覚でくつろぐことが可能」なのだという。また、ラクネル・シリーズの特徴である独自の3Dアルミフレーム構造も採用。ベッドや家具の土台に、軽量で高剛性のアルミフレームを用いることで、乗用車ベースながら十分な収納力と車中泊の旅を存分に楽しめるキャンパー設備を盛り込んでいる。
魅力は多彩なシートアレンジ

このモデルの大きな特徴は、豊富なシートアレンジだ。まず、対面で座れるダイネットを演出できる「リラックスモード」。運転席後部のベンチシートと3人がけサードシート、そしてそれらの間に専用のテーブルをセットすることで、大人4~5人がゆったりと座れる空間を作り出すことが可能だ。テーブルは、室内右側にあるキャビネットのカウンターに簡単に取り付けることができる。
一方、室内をフラットな就寝スペースにできる「スリープモード」にも変更可能だ。セット方法は、テーブルをキャビネット裏に収納し、運転席後部のベンチ下にあるベッドマットを取り出して展開するだけ。フロアベッドは長さ1920×幅1270mm(最大部)で、大人2名の就寝を可能とする。なお、室内の照明には、LEDスポットライトを4カ所に装備し、夜間も明るい空間を演出。さらに、カウンター付きのキャビネットはナイトテーブルとして使うことも可能だ。

なお、ベッド展開時などにサードシートをそのまま使えば、背もたれのあるカウチのような使い方も可能だ。一方、サードシートを左右に跳ね上げ収納すれば、車両後部を最長1700mmのラゲッジスペースとして活用することもできる。そして、これら使い方や携行する荷物に応じたアレンジを可能とする点も、セレナをベース車とするメリットのひとつだといえよう。
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