【ハイエースや軽バンではなく、普通のミニバンをベースにするメリット】日産「セレナ」の車中泊仕様「ラクネルステイ・スイート」が人気の訳


ラクネルは、メティオが16年間手がけている人気シリーズだ。基本的には、外観をほぼノーマルのままにし、ベッドキットなどを装備することで、普段使いの実用性とクルマ旅での快適性を両立したモデルが多い。
大きな特徴は、フロアに独自の3Dアルミ製フレームを組み込んでいること。このフレームを土台とし、上に対座式のソファやテーブルを装備すればリビングにすることが可能。また、ソファは、フラットなベッドマットにも展開できるなど、さまざまなアレンジが可能だ。独特な形状のアルミ製フレームは軽量かつ強靭なことで、ベッドモード時も大人が安心して就寝することを可能とする。さらに、フレーム下はアウトドアグッズなどを入れられる収納スペースにもなることで、高い実用性も確保する。

そんなラクネル・シリーズだが、従来のラインナップは、ダイハツ工業(以下、ダイハツ)の「アトレー」「ハイゼットカーゴ」、日産の「NV200バネット」やトヨタ自動車(以下、トヨタ)の「ハイエース」など、商用バンやワゴンをベースとしたタイプが多かった。セレナを使ったラクネルステイ・スイートは、シリーズで唯一の乗用ミニバンがベースのモデルとなる。
そのメリットについて、詳しくは後述するが、乗用モデルをベースにすることで、先進運転支援システム「プロパイロット」など、商用車にはない充実の機能を使えることが魅力。そして、近年は、こうしたベース車を使ったキャンピングカーのニーズが高まっていることが背景にあるという。
ラクネルステイ・スイートの特徴

ラクネルステイ・スイートの外観は、基本的にノーマルと変わらない。展示車では、足まわりにオプションの16インチホイールとタイヤを装備。よりアウトドア感をアップしているが、そのほかは「普通のセレナ」と同じ見た目だ。また、ボディサイズも、全長4690mm×全幅1695mm×全高1870~1895mmだから、これら数値もノーマルと同じとなる。
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