ロボホン9年の知見と最新LLMが生んだ3万9600円の手のひらロボット、シャープ「ポケとも」の挑戦

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今回の発表会ではバリエーション展開について「反響を踏まえて検討する」としながらも、プラットフォーム技術への投資を考えると、複数キャラクターの展開(つまりミーアの“お友だち”の登場)は既定路線だろう。「他社様への展開も積極的に検討していきたい」と、プラットフォーム戦略への意欲を見せている。

ロボホンの8倍、2027年に10万台の野心

世界の生成AI市場は2030年に210億ドルに達すると予測されている。その中で対話型AIサービス事業は大きな成長が見込まれる分野だ。シャープは通信事業本部の新たな柱として、AIソリューション事業、衛星アンテナ等の次世代データ通信事業、既存のスマートフォン事業の3本体制を構築しようとしている。

そのAIソリューション事業の重要な取り組みとして位置づけられるのがポケともだ。シャープは2027年までに10万台の販売を目標に設定している。これは愛玩用ロボットとしては野心的な数値だ。ロボホンは発売3年で1万2000台の出荷実績だったことを考えると、約8倍の規模を狙う計算になる。価格を大幅に下げ、販路を広げることで市場拡大を狙う戦略だ。「ロボホン以上のコミュニティを作っていきたい」と景井氏が語るように、製品販売にとどまらないエコシステムの構築を目指している。

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