ロボホン9年の知見と最新LLMが生んだ3万9600円の手のひらロボット、シャープ「ポケとも」の挑戦
実際のデモでは面白い場面があった。開発者が「毎日ビールを飲んでいる」と過去に話したことを覚えていて、「今日もビール飲みたくなりますね」と自然に話題を振ってきた。こうした「記憶の共有」が、従来の音声アシスタントとは違う関係性を作り出している。

製品名称はポケとも(ミーアキャットタイプ)。購入者が名前を付けるためキャラクター固有の名前はない(筆者撮影)
ポケとも同士が会話する機能もある。複数のポケともが一緒にいると、お互いに話しかけ合い、時には歌ったりもする。一対一の関係からユーザー同士のコミュニケーション促進へと広がる設計だ。
スマホアプリとの記憶共有で「いつでも一緒」
面白いのが、ロボットとスマートフォンアプリの完全な記憶共有だ。ロボットがそばにいないときや、音声での会話がしづらい環境では、アプリ版のポケともと音声・テキスト両方で対話できる。

スマートフォン用アプリも展開。495円のプランでロボットとアプリの両方を利用できる(筆者撮影)
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