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まるで「NPOのエンジェル」社会起業家に伴走支援→同じ問題意識を持つ寄付者とNPOをマッチング、女性リーダー支援基金には上野千鶴子氏が出資

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基金や助成プログラムの運営経験、社会的課題を調査してきた蓄積を踏まえ、パブリックリソース財団は2019年度から休眠預金活用制度の資金分配事業にも取り組む。解決を求められる喫緊の社会課題のみならず、活動資金が限られる団体についてはJANPIA(一般財団法人日本民間公益活動連携機構)に申請、審査を通じて採択を受ける。

パブリックリソース財団の休眠預金活用では、ハウジング(住宅支援)を1つのテーマにしている。休眠預金の活用事業を通して生活困窮者、コロナによる失業者に対して住宅支援を行う団体の活動を後押ししてきた。

「社会的要請」と「活動の継続」、ギャップを埋める

住宅困窮の支援対象者の中で「女性は見過ごされてきた」と岸本氏は指摘する。「女性支援の活動は(団体の活動によって得られる収益である)事業収入で生計を立てることが難しい。女性支援を専門に行うNPO法人は数が少なく、活動する団体でも小規模の団体がほとんどだ」(同)。

社会的要請があるにもかかわらず、資金や人的リソースの不足などで継続が困難に陥るケースをいかに減らせるか。一方で社会貢献の意志がある寄付者にとっても、あらゆる団体の活動を自力で探すのは厳しい。寄付者とNPOをつなぐパブリックリソース財団の役割は重要性を増している。

以下では、パブリックリソース財団の概要や企業との連携などを紹介する。

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