Mrs. GREEN APPLEが「騒音」で炎上→「謝ることじゃない」「アンチに負けるな」。《一部ファンの過剰擁護》が示す“憂慮”とは
ここでは周辺住民に対して謝罪する一方で、「開催概要について近隣住民に事前案内」「法令などで定める音量基準に準拠」「海側に向けて客席を設置し、客席後方で音が衰減するような事前シミュレーション」といった予防策を行っていたと説明。
しかし当日の風向きによって、「想定以上に広範囲に音が拡散」してしまったと報告した。ライブ運営会社の公式サイトにも、同様の文章が掲載されている。
とはいえ、謝罪によって一件落着……とはいかないようだ。いくつかの要因から、ミセス側の対応の悪さが指摘されている。
まずは「公式発表の遅さ」だ。1日目の7月26日夜時点で、すでに各地から騒音報告が相次いでいたにもかかわらず、特に反応しないまま2日目に突入。すべてが終わった7月28日になって謝罪文が出たため、「もっと早く反応できなかったのか」との指摘は少なくない。
謝罪までのラグで「迅速さ」と「誠実さ」に疑問符が
矢面に立っているときに重要なのは、「迅速さ」と「誠実さ」を兼ね備えた「具体性のある対応」だ。
しかし今回の例では、まずスピーディーさにミソが付いた。そして、問題を把握できていたはずにもかかわらず、謝罪までの時間を要したことで、誠実さの部分にも疑義が浮かんだ。
加えて重要なのは、対策が具体的であるかだ。現状のミセス側の発表は、あくまで「事前準備は入念に行っていたが、結果的に騒音を予防できなかった」と説明しているだけだ。
今後の対応については、「今回の事態を真摯に受け止め検証を行い、再発防止に努めてまいります。同時に、地域の皆様にご理解とご協力をいただけるようなライブイベントの開催に尽力していく所存です」と、抽象的な内容にとどまっている。
たしかに検証を行うには、それなりの時間を要する。ただ、もし想定しうる検証方法と、その報告時期について書き添えていたならば、まだ前向きに受け止められていただろう。なお各社の記事によると、山下ふ頭を管轄する横浜市港湾局は今後、検証結果の報告を求めるとしている。
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