あなたにも出来る!社労士合格体験記(第49回)--試験では年金の支払期月に注意しよう
また、私が担当していた「地球ラジオ」にも、生放送中にファクスでお便りを寄せてくれ、一度それが読まれて全国にオンエア。NHKのチーフディレクターも「95歳のおばあちゃんからだ」と興奮気味でした。
白寿のお祝いを目前に
その祖母が2011年1月、99歳を目前に永眠しました。でも、亡くなる直前まで、頭はしっかりしていました。私が最後にお見舞いに訪れた時も、「早くにボケませんように」と、ピコピコハンマーで軽くたたいてくれました。
惜しむらくは、白寿に親戚一同が集まって、盛大にお祝いしようという計画が実現できなかったことです。長寿国の日本では100歳以上人口が5万人に迫る勢いですが、やはり100歳を健康で生きるということは大変なことです。
老齢福祉年金
ところで、もし祖母が今年まで生きていたらちょうど100歳ですが、現在年齢が96歳以上(大正5年4月1日以前生まれ)の人には、一定の要件の下に「老齢福祉年金」が支給されています。この福祉年金は国民年金がスタートした時に、既に高齢であったために、老齢年金の受給資格期間を満たすことができない方に支給される年金です。
歴史的には、国民年金法の全面施行による国民皆年金の実現は、昭和36年4月です。ただ、その前の昭和34年11月から、無拠出制の福祉年金の給付が先行して始まりました。私が社労士試験を受験した年にも、この11月を10月として間違いにする問題に悩まされました。このような細かい数字は「ミツヨ(34)はイイね(11) ね、無拠出で」とゴロ合わせで楽しくクリアしましょう。
さて、旧法時代、福祉年金には他にも、障害福祉年金、母子福祉年金、準母子福祉年金などがありました。しかし、昭和61年4月の新法施行時に、障害基礎年金や遺族基礎年金に裁定替え(名前が変わる)されることになりました。でも、「老齢福祉年金」だけは裁定替えされることなく、現在でもそのまま支給されているのです。