高配当株で損したくないなら知っておきたい「割安シグナル」4つの指標→チャートだけでは足りない!ファンダと心理で掴む《高配当株の底値》
相場の過熱感を測る指標として、「騰落レシオ」があります。値上がりした銘柄と値下がりした銘柄の比率を表し、相場全体が買われすぎなのか、売られすぎなのかを判断する際に使われます。
計算式は、〇期間で値上がりした銘柄の合計数÷〇期間で値下がりした銘柄の合計数×100です。
100%が中立の状態で、100%より多いと値上がりしている銘柄が多く、100%未満なら値下がりしている銘柄が多い状態を意味します。そして、一般的に120%以上だと相場が買われすぎ、70%以下になると相場は売られすぎだと考えられています。
下の画像はコロナショック時の騰落レシオ(25日)と日経平均株価のグラフです。

2020年のコロナショック時に日経平均株価が大きく下落しています。騰落レシオは40.10%と、70%を大きく下回って売られ過ぎゾーンに入っており、割安を示しています。その後の日経平均株価は上昇し、それに伴って騰落レシオも上昇しています。騰落レシオが売られ過ぎゾーンの40.10%のときに配当が良い日本株を買っておけば、高い利回りを期待できたことになります。
このように、騰落レシオは現在の相場が買われ過ぎか、売られ過ぎかを判断するための材料として活用できます。
高配当投資の成功は「指標」と「心理」の見極めにあり
高配当株投資で成果を出すには、業績や利回りの良い企業を見つけるだけでなく、「いつ買うか」というタイミングの見極めが極めて重要です。特に初心者は、相場全体が安くなる局面を狙うことで、より確実な投資が可能になります。本稿で紹介した指標は、買い時を判断するための有効なヒントになります。
ここで挙げた複数の指標を組み合わせて相場の“今”を立体的に把握することで、高配当株の「買い時」をより正確に掴むことができるでしょう。恐怖が支配する相場こそ、長期投資家にとっては大きなチャンスであることを忘れずに、冷静に指標を見極めていくことが大切です。
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