「あなたの価値をAIが奪う!」オフィスワーカーが生き残るために必要な力とは?
そうなったとき、あなたの人材価値は、会社があなたを雇う意味は、いったいどこにあるのでしょうか。
もし今、あなたが営業部に所属しているとして、今後会社が「AIの進化によって、プレゼンや営業のための資料はどれも一瞬で完成するようになった。そこで、営業担当者は半分に減らし、一人当たりの担当企業数を倍にする」と決める日が来るとしたら、あなたは営業部に残れるのでしょうか。
そうしたことを考えていれば、昨今よく聞く「AIが人間の仕事を奪う」という警鐘に対して、「いや、何年後の話ですか(笑)」などと悠長に構えていられる時間は、もはや1秒も残されていないのだと、おわかりいただけると思います。
AIは今後、人間の領域に音もなく入り込み、容赦なくタスクを奪っていくでしょう。これからの人間社会では、ガン細胞に侵されていく肉体や、外来種によって塗り替えられていく土着の生態系などと同じようなことが起こるのです。
狙われるオフィスワーカー
AIによる社会の変化は人類全員が当事者ですが、その中でもとりわけ立場が危うくなるのは、もっぱらオフィスで働くホワイトカラーワーカーの方々です。
なぜそんな事態になっているかと言えば、オフィスワーカーの仕事は、その多くが生身の身体を必要としないものだからです。
オフィスワーカーの仕事は、いずれも人間の身体とはあまり結びつかないものばかり。ホワイトカラーは1日中、ほとんど思考とお喋りと手続きしかしていません。仕事はそのほとんどが、いかに情報を処理するか、ということだけが大切だとも言えます。
そう考えれば、難解な小説をも書けるレベルの言語処理能力(のように見える力)をAIが手にした今、オフィスワーカーが特に危ない職種になるのは道理です。
こう聞くと「こうしてはいられない。今まで以上に真面目に働いて、生産量を上げて、自分の市場価値を証明していかなくちゃ」と思う方もいるでしょう。
しかし残念なことに、「AIに対抗するため」という観点では、堅実に今ある仕事をこなすスキルは、さほど役に立ちません。
なぜかと言えば、AIたちはただ単に高いタスク遂行能力を持つだけでなく、休日や休息といったものを必要としない働き手でもあるからです。ほとんどの社会人は、どんなに無理をしたところで、せいぜい1日か2日徹夜するのがやっと。しかしそれに対し、AIは365日24時間、無休で働き続けることが可能です。
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