「あなたの価値をAIが奪う!」オフィスワーカーが生き残るために必要な力とは?

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ほとんどのタスクを十分以上の水準でこなし、毎日昼夜を問わず働かせても文句を言わず、仕事のパフォーマンスすら下がらない完璧な部下であり、同時にいつでも助言を仰げるタフな上司でもある。そんなAIに対し、マジメさやタスク遂行能力を伸ばすことで対抗しようとしても、まず勝ち目はありません。

少なくとも、プレゼンや商談に使う資料の作成、市場分析、ルーティン的なメール・チャットへの対処や会計処理といった「頭と手を動かすだけのタスク」は、ほぼすべてAIにやらせればいい、という状況が早晩やってくるでしょう。

AI時代への適応は「2030年」がデッドライン

これからは、ただ決められた仕事を進めるべく地道に手を動かし、ひたむきにノルマをこなしていくだけでは、どんなに仕事へ真摯しに取り組もうと「AIよりも効率が悪い」「費用対効果がない」「稼働するだけ無駄なコストが発生する」と言われてしまう時代がやってきます。

ただ真面目にコツコツ頑張れるというだけでは、いつ「ただマジメなだけで、AIよりも高コストな、働く意味のない人間」の烙印を押されてしまうか、わかったものではありません。

すでにAIに一部タスクを担わせる職場が出てきていることと、AIの驚異的な進化速度を踏まえると、どんなに遅くとも2030年までには、多くの企業でこのような状況が到来することと思われます。

オフィスワーカーが担っていたタスクの大半をAIが担うようになり、従順で真面目な人材の価値が根底から覆される。働き方が変わり、評価の基準が変わり、オフィスの形式が一変する。そして「仕事ができる人」の条件が更新されていく。

まさに「世界のSF化」とでも言うべき事象が、すぐ目の前まで迫っています。仕事にAIを使うというのは、もはや当たり前のことなのだと、すべての人が認識する必要があります。

あなたの周りにも、「勉強してます」「意識してます」と言いながら、実際には何もしていないという人はいませんか?

そしてあなたも、ChatGPTを少し触ってみただけで「思ったより使えないな」などと言って安心していませんか?

あるいは、AIを「怖い」と言いながら、何がどこまでできて、どこからはできないのかちゃんと調べていない、というようなことはありませんか?

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