「スーパーマン」じゃなくて「愛されキャラ」を目指そう! 何かを成し遂げるときに大事なのは「巻き込む力」だ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

実はこれは優秀な子ほど、苦手なことかもしれないね。「完璧でなければいけない」という鎧をたくさん着ていると、相手もとっつきにくいので、敬遠されてしまう可能性もあります。人を巻き込むには、完璧になることではなく、弱さを出す勇気が必要です。

3つ目は、相手に気持ちよく任せるために、自分のできること(得意なこと)・できないこと(苦手なこと)を明確にしておくことです。すると、自分ができることと任せるべきことが切り分けられるんです。相手を信頼して任せられることが、人間の器を広げることにもつながります。

人とのつながりは「ゆるく」

巻き込む力を発揮するには、ゆるいネットワークを持っておくことがポイントです。僕は花王時代から吉本興業に所属して、ラジオパーソナリティをしてきました。そこに多くのビジネスパーソンをお呼びして、お話を聞いています。

その結果、ゆるやかなネットワークが作られて、またつながりたいタイミングでご連絡をすることができるようになります。

また、SNSの時代なので、おりを見て、その方の興味がありそうなことを「こんなことがありました」「最近こんな様子です」とメッセージを送るようにしています。こうした関係性を築いていく中で、「いざ」というときに相談をしたり協力をいただけたりするのです。

例えば、文化祭のときにあまり話をしたことのないクラスメイトに協力をしてもらったことを伝えたけれど、その前からゆるいつながりをつくっておけば格段に頼みやすくなるでしょう。

また、僕は「他学年とつながっているとより便利だよ」と生徒たちに伝えています。普段の授業でのちょっとしたつまずきも、進路や部活動の悩みも、先輩に「こんなとき、どうしていましたか?」と相談できるからです。だから僕は、学校で学年横断のイベントをする際には「これチャンスだぞ。ゆるくつながっておけ」と勧めているんです。

また、他校と定期戦という形での部活の交流試合をする機会もあります。こういったときも、他の学校の生徒とゆるいネットワークを作るチャンスでしょう。

ちなみに、僕は先生方にも、「生徒たちへ『行事の価値とは人とつながれること』だとその意義や目的を伝えましょう」といっています。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事