ほぼすべてを破壊できる「ドンキーコング バナンザ」Switch 2のビッグタイトルとして期待される一方、マリオほどの人気を獲得できるかが課題

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とはいえ、任天堂はドンキーコングに注目を集めようとしている。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンではドンキーコングのエリアが作られており、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』においてはマリオの相棒としてかなりの活躍をしている。

そもそもドンキーコングは、マリオが初登場したアーケードゲーム『ドンキーコング』から登場している任天堂の古参キャラクターだ。新たなゲーム機を牽引する主役に抜擢されること自体はおかしくない。

ほぼすべてを破壊できてしまう常識外れのゲーム

壁が破壊できるだけではなく、地下も掘り進めることが可能。アクションゲームとしてはちょっとありえない設計だ(画像:YouTubeよりキャプチャー)

『ドンキーコング バナンザ』はそのゲーム内容も注目を集めている。なんせこのゲーム、ほとんどのものを破壊できてしまうのだから驚きだ。

通常のアクションゲームにおいて、床や壁はプレイヤーを誘導するものである。たとえば床がある場所はふつうに歩き、それがない場所はジャンプで飛び越える、とプレイヤーを誘導するわけだ。壁も同様で、行き止まりは誤った道であり、正しく通じる道を探すのがプレイヤーの目標といえる。

しかし本作のドンキーコングは、邪魔な壁をパンチでぶっ壊して直進することもできるし、高所から飛び降りて地面に穴を掘り自由なルートで違う場所へ出ることもできる。おまけに地面を引っこ抜いてその破片に乗ったり、破片を活用して二段ジャンプできてしまうわけだ。

これまでのゲームと同じであれば、この幅広い破壊の遊びによって破綻しかねないわけだが、さすがにそこは抜かりない。本作は広い地下世界を自由に探索しつつ、「バナモンド」と呼ばれるアイテムを探すシステムになっている。

つまり、いろいろな場所にバナモンドが隠されているので、破壊の力を活用してそれを探す遊びになっているわけだ。破片に乗って敵をまとめて吹き飛ばしたり、砂をぶつけて足場を作ったりと、ドンキーコングの破壊のパワーを存分に楽しめる特殊な場が用意されているのである。破壊表現を採用したゲームはいろいろと例があるが、ここまで意欲的な作品は珍しい。

映像を見る限りマップはかなり広く、滑空したり高速で移動できる要素が必要なのだと思われる(画像:YouTubeよりキャプチャー)
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