1万9200円台乗せが上昇反転へのシグナルだ 日経平均で注目しておきたい3つの分岐点

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③金融機関等の損益分岐点は1万9197円(3月月中平均)

国内の金融機関や事業会社の保有株は決算期末ごとで評価されている。通常、3月月中平均が使われ、相場のフシ目になることも少なくない。過去2年を振り返っても、バーナンキ・ショック(2013年夏)やIMFショック(2014年秋)となった株安局面では、それぞれ3月月中平均(2013年が1万2244円、2014年が1万4694円)前後で下げ止まった。2015年3月の月中平均は1万9197円。足元では評価損となっているものの、同水準まで戻り売りもさほど出てこないともいえよう。

投機筋が売り込みづらくなっている

10月13日の日経平均株価は1万8234円、前週末比203円安の反落となった。ただ、後場の日中値幅は80円程度にとどまり、一方的に売り込む動きは限られた。

中国に目を向けると、13日発表された9月貿易統計で輸入額(米ドルベース)が大幅減少となったものの、上海総合指数は小幅ながら5日続伸。19日に発表される7-9月期GDPによる成長減速懸念がくすぶるものの、10月下旬に開催される中国共産党の党中央委員会第5回全体会議による景気対策への期待が下支えしているようだ。

米利上げ観測の後退に加え、日欧の追加金融緩和や中国の政策期待から投機筋も売り込みづらくなっている模様だ。

国内では11月上旬に大型上場3社を控え、売り出し総額は1.4兆円となる見込み。安倍政権の支持率や日本株の先行きにとっても重要なイベントとなる。当面の日本株は1万9000円台に近づけば、いったんの利益確定売りや戻り売りが上値を押さえるだろう。

ただ、仮に大型上場が順調な滑り出しとなれば、日本株の需給改善期待から年末ラリーにつながることも。当面の日経平均株価は3つの分岐点に複眼視しつつ、上昇反転シグナルとなる1万9200円台乗せに注目しておきたい。

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