鈴木幸一の文明漂論 鈴木幸一著

鈴木幸一の文明漂論 鈴木幸一著

IIJの創業社長が日経の電子版に書きつづったコラム81編。創業時の苦労話が何度も出てくるのもブログならでは。商用ネット接続の草分けとして当初、官庁や金融機関の理解を得られなかった苦境を乗り越えて事業を成功させた今だからこそ語られる話だ。一方でインターネットの明と暗、可能性と怖さについての考察はさすがだし、旧メディアがネットによって本質的転換、正確には消滅を余儀なくされるとか、ネットの可能性は無限との主張には説得力がある。

折々の事件や事象、旅、世界から見た日本、そして身辺雑記といった話題は気楽に楽しめるようでいて、重い指摘が随所にある。東京・春・音楽祭を主宰するほどに入れ込んでいる音楽談義、とりわけ海外音楽家との交遊は驚くほど広く深い。離れがたい酒とたばこに音楽と読書、そこへ未踏の分野を切り開いてきた実績に基づくネット論議と社会時評が重なる、含蓄に富むエッセー集である。(純)

日本経済新聞出版社 1995円

  

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脱炭素の移行期に化石燃料の争奪戦が勃発。天然ガスの価格は歴史的な急騰を記録しました。余波はサプライチェーンの混乱から世界経済の後退懸念、原発待望論まで広がります。資源小国の日本が生き残る道はあるのでしょうか。

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