インテリアでは、ダッシュボード中央の縦・横に電動回転する15.6インチ大型モニターが目をひく。

シートの調整、ウインドウやグラスルーフ・シェードの開閉、ドアミラーの開閉、チャイルドロックの作動など、多くの操作をこのモニター内で行う。
基本操作はモニターを横向きにしたほうが使いやすいが、ナビゲーションシステムを使うときには、90度回して縦型にしたほうが、より広い範囲でドライブルートが表示される。使い分けができるのだ。
「サラウンディング・リアリティ」は、車載カメラによる車両周囲の映像を3Dイメージで表示するもの。テスラ車でもおなじみの技術で、死角の車両も映し出されるため安心感が高い。

また、ウインカー動作時には、曲がっていく方向の後方の景色がモニター内に出る。これもテスラ車やヒョンデ車で知られた、便利な機能だ。
なお、シールと基本的には同じ世代のOSで動くが、マイクロチップの性能はシーライオン7のほうが高いそう。
充電については、トランプ政権から「非関税障壁」としてあげられている日本の独自規格「CHAdeMO」にも対応。
ヨーロッパ車の中には、効率がよくないCHAdeMOをあきらめているモデルもある。CHAdeMO対応は、BYDが日本市場をしっかり見ている証拠といえる。

495万円~の競争力高い価格も魅力
「BYDオートジャパンは創業期から成長期に」とする同社では、この先も製品ラインナップの拡充を図る。先に述べたように、そのひとつが2025年内に発売予定のPHEVだ。
日本に導入される車種は特定されていないが、本国で発表されている第5世代DM(デュアルモード)テクノロジーは、価格に対して加速・効率とも高いレベルにあることが強調されている。さらに、2026年後半には日本向け専用設計の軽自動車BEVも導入するという。
最後になったが、シーライオン7の価格は後輪駆動が495万円、AWDが572万円。日産「アリア」が659万100円~、メルセデス・ベンツ「EQA」が771万円~だから、競争力は高い。
令和7年度(2025年)のCEV補助金は35万円で、加えて東京都では45万円の補助金が受けられる。つまり実施的な購入価格は415万円からとなる。
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