ここから先はおなじみの競馬コーナーだ。
11日の日曜日は、東京競馬場で「1年で最も難しい」と言われるNHKマイルカップが行われる(G1、芝コース、距離1600メートル)。このレース、とにかく荒れる。高配当は当たり前で、直近では1番人気が8連敗中である。去年はめずらしくジャンタルマンタルとアスコリピチェーノという「2強」のワンツー決着となったが、それでも3着には10番人気のロジリオンが飛び込んでいる。
なぜ予想が外れるかと言えば、①前哨戦のニュージーランドトロフィー(G2、中山競馬場、芝コース、距離1600メートル)の勝ち馬が滅多に来ない、②皐月賞や桜花賞など、クラシックレースからの予定変更組が侮りがたい戦績を残している、③ほかにもトライアルレースが多く、3歳馬の力の差が判別しにくい、④春先の府中競馬場は馬場状態が良く、超高速決着となって伏兵が台頭しやすい、などの理由が考えられる。
NHKマイルは人気2頭を外し、田辺騎手騎乗の牝馬が軸
今年の場合は、NZTでクビ差のワンツーとなったイミグラントソングとアドマイヤズームが人気になりそうだが、あえて両頭を外して狙ってみることにする。本命は牝馬マピュースだ。
クイーンカップ2着、桜花賞4着からの参戦で、同じ東京芝1600メートルコースでは、赤松賞の勝ち鞍がある。この戦績、2016年にクイーンカップ1着、桜花賞4着からNHKマイルCを制したメジャーエンブレムと重なるところがある。
鞍上は先月、福島牝馬ステークス(G3)を制して、「福島競馬場における4重賞完全制覇」という珍しい記録を達成した田辺裕信騎手。地元・福島でのグランドスラム達成の余勢を駆って、久々のG1獲りを目指してもらいたい。
馬券はマピュースから馬連と3連複で手広く構えてみよう。簡単に当てられるレースではないけれども、当たればそれなりにでっかいはずである。
※ 次回の筆者は小幡績・慶応義塾大学大学院教授で、掲載は5月17日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
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