10年で240倍! 「Windows95」の発売当時とも重なって見える【ビットコイン】の"本当の価値"

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アメリカ財務相も「金に代わるもの」という見解を示している(写真:Graphs/PIXTA)
さまざまな場面で話題に上がることの多くなったビットコインやイーサリアムといった「暗号資産」ですが、とはいえ周囲を見渡すと、実際に所有している人にはなかなかお目にかからないのが現状です。
とかく「怪しい」「危険なのでは」と思われがちな暗号資産の価値は、いったい何に裏打ちされているのでしょうか。SBIホールディングス常務執行役員、小田玄紀氏の著書『デジタル資産とWeb3』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

2008年、彗星のごとく現れた「ビットコイン」

最近、1ビットコイン(BTC)が10万ドルを超えたとか、7万ドルに下がったとか、大きな注目を集めています。

人類史上初の暗号資産(かつては仮想通貨とも呼ばれていました)として2008年、彗星のごとく現れた「ビットコイン」は、その実態があまり理解されていないだけでなく、ビットコインそのものの社会的な位置づけや性格も変化し続けています。

もちろん、「儲かりそうだから買う」「損しそうだから売る」という、投機的な売買の結果として暴騰したり暴落したりしている面は否めません。かつて日本で流行った「億り人」などは、まさにマネーゲームの典型です。

そもそも、ビットコインの正体は0と1が並んだデジタルデータの「やりとり」とその「記録」です。そんなものに数万ドルの値が付くなんて考えてみれば不思議です。

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