富山の鉄道で「藤子」ワールドを体感! まんが道、鉄の道<後編>

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ほかに公園での見所としてはカッパをテーマに154人の漫画家達のレリーフが絵筆の形になっている「絵筆塔」がある。F先生、Ⓐ先生はもちろん、手塚治虫先生、山根あおおに先生、その他豪華大御所漫画家達のレリーフが飾られていて思わず一つひとつ見入ってしまう。

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なんと銅でできている。高岡の伝統産業だそうだ。銅ラえもん ©藤子プロ

高岡駅に戻ってきた。万葉線ホーム横の待合室にドラえもんポストが設置されている。こちらに投函したものも高岡郵便局に集荷されてドラえもんスタンプが押される。未来の自分へ届くならもう一通出してみたいところだ。

駅ロータリーの向かい側にドラえもんの散歩道というキャラクター達の銅像が立っている。以前は駅からちょっと離れた公園に設置されていたが、こちらに市立図書館ができて移設されたらしい。ここでは小学館の学年誌で『ドラえもん』が掲載されていた当時の雑誌ページが保存されており、閲覧することができる。大変貴重な資料だ。

当時読者だった私が、先生と同じ雑誌に描くようになるとは夢にも思わなかった。本当に感慨深い。

一時期、私は『たまごっち』の漫画を『小学一年生』~『六年生』まで全誌一人で連載していた。担当の編集者から、「同じ作家が全誌に描くのは藤子不二雄先生以来だ」と言われた。

家に帰って一人泣いた。

ハットリくん列車に乗車!

さて、ここまで鉄道が出てこなくて申し訳ない。ようやく氷見線に乗ります。忍者ハットリくん列車は前回来た時とラッピングが変わっているので楽しみだ。今は4種類の車両が走っているらしい。

前回来た時には、同じ絵柄でも3種類の色を全部見たくて、雪の中で何時間も駅で待っていた。おかげで風邪が悪化したが、その時は全部写真に収められたことの方がうれしかった。撮り鉄の要素もあるかもしれない。実は釣りもけっこう好きだ。撮り鉄と釣り。ジャンルは全然違うが、どちらも何時間でも待っていられる。

忍者ハットリくん列車がいつ来るのかわからなかったので、運を天に任せる。

そして、やって来たのは通称「タラコ」と呼ばれる朱色の車両と連結した忍者ハットリくん列車。やった! 高岡大仏でお守りを買ったおかげかも。

車内ではハットリくんの声がいろいろと案内してくれる。いちばん新しい車両では座席などにもハットリくんたちが描かれているらしい。今度はぜひそれに乗りたいものだ。ニンニン。

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