「日本企業で働き続ければよかった…」 努力しても報われない《ブラック化する中国企業》で働く中国人の本音
劉さんは中国のこの10年の変化を以下のように分析した。
「2010年代後半は、競争を勝ち抜けば豊かになるという希望があったからみんな頑張ることができた。けれど努力しても報われにくい社会になると、人々のマインドがいかに競争を避けるかにシフトした」
努力の価値が下がってしまった
皆が努力した結果、努力の価値が下がり、努力に見合った対価が得られにくくなる状況は「巻(juan)」と呼ばれ、今の中国社会を象徴するキーワードになっている。
劉さんは「学部卒でも安定した職につけ、雇用が保障される。中国人から見て日本は世界で最も『巻いてない(競争が激しくない)』桃源郷のような国です」と話した。
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