「なぜ芸能界でここまで生き残れたのか?」お騒がせタレントの広末涼子(44)が神格化される理由
その一方で、写真週刊誌などのメディアでは彼女のスキャンダルがたびたび報じられるようになった。1999年に自己推薦入試で早稲田大学に入学すると、裏口入学だという噂が流れたり、大学にほとんど通っていないことが問題視されたりした。初登校の際にはマスコミや野次馬が大学キャンパスに大勢押し寄せてパニック状態になった。
その後も、記者会見で号泣したり、クラブで豪遊してタクシーに無賃乗車したりする「奇行」がたびたび話題になった。2023年には人気シェフとの不倫疑惑が報じられて謹慎をすることになり、多くの仕事を失った。
だが、そうしたネガティブな評判がありながらも、彼女はずっと芸能界から退くことはなかった。2008年の映画『おくりびと』では実力派女優としての評価も獲得。最近では3児の母としての生活ぶりも報じられ、子育てに奮闘する様子は多くの共感を集めていた。2024年には独立して個人事務所を設立、芸能活動を再開した。
並みの芸能人であれば一発退場クラスの不祥事を何度も起こしてきたのに、彼女の地位が大きく揺らぐことはなかった。もちろん、人に見られる仕事として容姿やスタイルを一定レベルにキープしてきた努力の甲斐もあるのだろう。
透明感と騒動というギャップ
広末の魅力は「透明感」であると言われるが、その点はいまだに色褪せていない。度重なる騒動と復帰、失敗と再生の繰り返しが彼女のレジェンド感をますます高める一因となっている。
透明感のある美女でありながら「お騒がせタレント」でもあるというギャップこそが彼女の唯一無二の個性になっていて、一般大衆もメディアも彼女をそういう存在として好き放題に消費してきた。

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