【伝統のCBシリーズ復権の可能性】ホンダ「CB1000Fコンセプト」を発表、往年の名車「CB750F/CB900F」をオマージュしたデザインに熱視線

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
1969年発売のドリームCB750フォア
1969年発売のドリームCB750フォア(写真:本田技研工業)

ホンダが最初にCBのネーミングを使ったのは、1959年に登場した125ccモデル「ベンリィCB92スーパースポーツ」だから、その歴史は約66年。なかでも1969年に登場した750ccモデルの「ドリームCB750フォア」は、市販の量産バイクとして世界初の直列4気筒エンジンを搭載。高回転・高出力を生み出すエンジンは、当時としてはかなりパワフルな最大出力67馬力を発揮し(国内仕様車)、日本はもちろん、北米など海外でも大ヒットを記録する。一躍、ホンダやCBの名前を世界中に知らしめた名車中の名車だ。

レースシーンで確立した「CB」ブランド

その後、他メーカーも4気筒の高性能モデルを続々とリリースしたことで、ドリームCB750フォアの性能的なアドバンテージは少なくなる。そこでホンダは、自慢の4気筒エンジンに改良を施す。やはり当時画期的だった「DOHC・4バルブ」機構を投入し、燃焼効率や出力などをアップ。1976年に、そのエンジンを搭載したレーシングマシン「RCB1000」で欧州の耐久レースに参戦し、年間チャンピオンも獲得する。

そうしたレース活動で培った技術やノウハウを盛り込んだ市販車として、1978年に欧州などで輸出仕様車「CB900F」を発売。翌1979年には、当時の日本で最大排気量となる750cc版の「CB750F」を国内発売する。いずれも欧州の耐久レーシングマシンと同じDOHCエンジンを搭載し、「高性能な大排気量モデル」としてのCBを復権させたモデルたちだ。

しかもCB900Fは、前述のとおり、ホンダ所属の元レーシングライダー、フレディ・スペンサー氏が1982年に北米の最高峰レース「AMAスーパーバイク」に参戦したマシンのベース車両だ。当時、スペンサー氏は、北米だけでなく、世界最高峰の2輪レース「WGP(ロードレース世界選手権、今のMotoGP)」で大活躍。空前のバイク・ブームが巻き起こっていたことを背景に、日本でも多くのファンを獲得していた。

次ページCB900FやCB750Fを彷彿とさせるCB1000Fコンセプトの姿
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事