【伝統のCBシリーズ復権の可能性】ホンダ「CB1000Fコンセプト」を発表、往年の名車「CB750F/CB900F」をオマージュしたデザインに熱視線
ちなみに、その後、ホンダは、レーシングマシンの技術やノウハウを投入した市販バイク、いわゆる「スーパースポーツ」の位置付けを、フルカウルモデルの「CBR」シリーズに統一している。
CBRシリーズは、1983年に登場した「CBR400F」が元祖だが、このマシンはまだカウルレス。1986年登場の「CBR250フォア」以降にフルカウルとなり、1992年には「CBR900RRファイヤーブレード」を販売。現在、シリーズのフラッグシップである1000ccの「CBR1000RR-Rファイヤーブレード」の源流といえるモデルだ。その後、CBRシリーズは、400ccや250ccなどの多様な排気量のバイクを揃え、CBと並ぶホンダの代表的ブランドとなっている。
CBRに対するCBシリーズの存在価値
一方、CBはネイキッド(カウルレスモデル)のスポーツバイク・シリーズとして継続。1992年登場の「CB1000スーパーフォア」、現在の「CB1300スーパーフォア」をフラッグシップに、こちらも400ccや250cc、125ccなど多様なバイクをラインナップ。CBRがサーキット走行なども含め、スポーツ性を突き詰めるモデル群なのに対し、CBは、より幅広いライダー向けに街乗りから高速道路、ワインディングなど広範囲で走りを楽しむためのオンロードモデルという位置付けとなっている。

なお、CBのネーミングを冠した大排気量モデルでは、ストリートファイターというスタイルを採用した1000cc・4気筒の「CB1000ホーネット/SP」を2025年1月、750cc・2気筒の「CB750ホーネット」を2025年2月に発売。いずれもスーパースポーツの高い動力性能を公道向けにアレンジしつつ、アグレッシブなスタイルなどを採用したネイキッドモデルだ。
とくにCB1000ホーネット/SPのエンジンは、スーパースポーツモデルの2017年型「CBR1000RR」に搭載した999cc・水冷DOHC直列4気筒を採用。ストリート向けに扱いやすい特性に変更しており、今回のCB1000Fコンセプトにも同じエンジンを投入している。
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