
ハンガリーは小麦粉や乳製品、卵、食肉など30品目の基本食品の価格に上限を設定し、3月17日からそれを実行した。具体的には、利益率が卸売価格の10%以内となるように上限が設定される。同国では油や肉の価格は比較的安定しているが、一方で乳製品や小麦粉の価格高騰が顕著であり、特に小麦粉の卸売価格は前年比4割高にも上る。
規制により食品価格は急低下
規制の影響は劇的で、報道によれば、あるブランドのサワークリームの価格はそれまでの759フォリント(約300円)から359フォリントと半額以下に下落したという。またマーガリンやバターも、300~600フォリントの値下げとなったようだ。パンやケーキが生活に欠かせないハンガリーにおいては、こうした値下げは大きな意味を持つ。
実際、ハンガリーの食品価格は値上がりが激しい。コロナショック前の2019年を基準(=100)とする消費者物価ベースの食品価格は、2024年末には180に至った。つまりこの間に、ハンガリーの食品価格は8割も高くなっているわけだが、重要なことは、ハンガリーの食品価格の上限措置は、今回が初めてではないということである。
また近隣のチェコやポーランドと比べても、ハンガリーの異様さが浮き彫りになる。

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