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景気好調のポルトガルでも極右が大躍進のワケ 欧州の右派回帰が鮮明、脱炭素戦略に影響も

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ポルトガルの総選挙で最大与党となった中道右派の社会民主党(PSD)のルイス・モンテネグロ党首(写真:Bloomberg)

ヨーロッパの西端にある人口1000万人の小国、ポルトガル。日本ではあまり話題にされないこの国で3月10日に総選挙が行われた。その結果は、今後のヨーロッパの政治動向を占ううえで興味深い結果となった。具体的には、2015年から政権を率いたアントニオ・コスタ前首相が率いる中道左派の与党・社会党(PS)が大敗したのだ。

単独過半数から一気に転落

欧州を中心にロシア、トルコ、新興国のマクロ経済、経済政策、政治情勢などについて調査・研究を行うエコノミストによるリポート

PSは前回2022年の総選挙で120議席を獲得し、単独過半数(116議席)を確保していた。それが今回2024年の総選挙では、42議席を失い78議席の確保となった。一方で、最大右派でライバル政党である中道右派の社会民主党(PSD)が率いる選挙連合・民主同盟(AD)の獲得議席も、前回比3議席増の80議席にとどまった。

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