ポーランドが総選挙で政権交代へ。だが与党も野党もインフレ対策のバラマキ政策一色で、この光景はどこかで見たことがある?
10月15日、人口約3800万人を誇る中東欧の大国ポーランドで総選挙が行われ、与党である急進右派の「法と正義」(PiS)が率いる右派連合(ZP)の獲得議席が過半数を下回り、敗北した。連立パートナーとして有力視された極右政党の「同盟」(Konfederacja)の獲得議席を合わせても過半数を下回るため、野党連合による政権交代が視野に入り始めた。
トゥスク元首相を中心とした野党連合の新政権か?
今後の連立協議には数週間から数カ月を要することになる。アンジェイ・ドゥダ大統領は第1党であるPiSに組閣を命じるが、同盟以外の政党の協力が見込みにくく、下院の信任を得る可能性はかなり低い。不信任となった場合、ドナルド・トゥスク元首相が率いる穏健右派の市民連立(KO)を中心とする野党連合による新政権樹立が視野に入る。
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