2023年11月に政府が決定した総合経済対策のタイトルは「デフレからの完全脱却を目指して」である。では、デフレからの完全脱却とは何だろうか。
政府は、01年に「持続的な物価の下落」をデフレと定義したうえで、現状は「緩やかなデフレ」だとした。そして13年の政府・日本銀の共同声明で「2%の物価上昇を目指す」とした。
こうしたデフレの定義、物価目標が現在も維持されているとすれば、消費者物価上昇率が2%未満の状態が「デフレ的な状態」であり、今回の対策は、そのデフレ的な状態からの脱却を目指していることになる。
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