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欧州のポピュリズム旋風がもたらす経済的帰結 オーストリア下院選挙は極右政党の勝利が濃厚

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来る下院選挙の選挙公約を発表する国民党のカール・ネーハマー首相。だが国民党の苦戦と極右政党の躍進が予想されている(写真:時事通信)

9月29日、中欧のオーストリアで下院に相当する国民議会の総選挙が行われる。人口はわずか900万人に過ぎないオーストリアだが、同国の政治情勢は隣国のドイツと密接に関わっている。そのため、オーストリアの総選挙を分析することは、2025年9月28日に実施されるドイツの連邦議会選挙の動向を占ううえでも大きな意味を持つ。

極右政党が第一党に躍進する見通し

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欧州を中心にロシア、トルコ、新興国のマクロ経済、経済政策、政治情勢などについて調査・研究を行うエコノミストによるリポート

オーストリアの総選挙は比例代表制で行われ、4%以上の得票率を得た政党から議員が選出される。そのため、支持率調査から選挙結果を推察しやすいという特徴があるわけだが、現状では、極右政党とも称されるオーストリア自由党(FPÖ)が躍進し、第一党になる見通しである。とはいえ、オーストリア自由党から首相が選出されるかは不透明だ。

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