〈株価操縦?〉ネット証券が中国株の買い注文を停止した途端に日本の小型株で「不自然な値動き」

不正ログインによる株価操縦――。これまで日本の株式市場が経験したことのない大規模な不正が小型株で行われている疑いが浮上している。
東証スタンダード市場に上場するセーラー万年筆の出来高が3月26日に急拡大した。25日は1万5000株の出来高にすぎなかったが、この日は前日比297倍の446万2800株に急増。株価も前日の終値105円から、一時1.37倍の144円まで急騰した。
だが、その日のうちにみるみる値を下げて、終値は112円まで低下。翌27日も出来高が331万5500株まで膨らみ、やはり株価は一時144円まで高騰したが、すぐさま下落して111円で取引を終えた。
株価が不自然な乱高下を繰り返しているのは同社だけではない。3月26日以降、時価総額が小さく、株価が100円~200円程度の小型株で同様の動きが見られる。

本人になりすました不正ログインか
「本人になりすました証券口座の不正ログインによる株価操縦が疑われる」。銀行口座や証券口座の不正検知サービスを手がけるカウリスの島津敦好社長は、不自然な株価の乱高下についてそう指摘する。
実は、不自然な乱高下が発生し始めたのは、楽天証券とSBI証券が株価操縦の疑いから中国株の買い付け注文を大々的に停止したタイミングだった。犯罪集団は、不正にログインした証券口座から中国株にアクセスできなくなったことで、株価操縦の狙いを日本株にシフトした可能性が高そうだ。
「顧客がフィッシングやマルウェアによってIDとパスワード(PW)を流出させてしまっている」(島津氏)と考えられる。
マルウェアとは、コンピューターに入り込んでプログラムを改ざんする悪意あるソフトウェアのこと。最近は端末から情報を窃取するタイプのマルウェアが猛威を振るっている。
ネット証券2社はPWの変更のほか、本人認証に2つの要素を組み合わせる「2要素認証」や、ログインできる端末を制限する「デバイス認証」の利用を呼びかけている。
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