シャープの12年3月期は過去最悪の最終赤字に。“屋台骨“テレビの消沈で生存の岐路に
さらに、液晶事業は大阪堺工場の減損リスクという“爆弾“を抱える。投資額約4000億円をかけ09年10月に鳴り物入りで立ち上げた最新鋭工場だが、現在の稼働率は5割前後と低迷。12年夏ごろまでに在庫調整を終えてフル生産近くに回復できなければ、減損の危険性がある、と同社は認めている。
同工場には2000億円の資産価値が残っており、仮に減損を実施すれば、2期連続で4ケタ赤字という悪夢のシナリオも現実味を帯びてくる(現時点では東洋経済予想に減損は織り込まず)。
今年2012年にシャープは創業100周年を迎えるが、この節目の年を華々しく祝うゆとりはない。テレビ事業という屋台骨の崩壊が明白となった今年、シャープはくしくも創業以来最大級ともいえる正念場を迎えることになる。
(西澤 佑介 =東洋経済オンライン)
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《東洋経済・最新業績予想》
(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
連本2011.03 3,021,973 78,896 59,124 19,401
連本2012.03予 2,530,000 -5,000 -35,000 -300,000
連本2013.03予 2,550,000 10,000 -15,000 -20,000
連中2011.09 1,314,585 33,585 20,860 -39,822
連中2012.09予 1,250,000 -15,000 -30,000 -40,000
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1株益¥ 1株配¥
連本2011.03 17.6 17
連本2012.03予 -272.6 10
連本2013.03予 -18.2 10
連中2011.09 -36.2 5
連中2012.09予 -36.4 5
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