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「無能な上司」ばかりと感じる人に欠けた視点 上司の苦手分野を補うように動いてみると…

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  • 下地 寛也 コクヨ株式会社ワークスタイルコンサルタント、エスケイブレイン代表
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できるだけ怒りや失望などの感情には蓋をして、「こうあるべき上司」を演じているつもりであっても、完全に蓋ができずに気持ちが透けてしまっている人も多いのです。

ふとした瞬間に、上司が家族とやりとりしている光景を見ると、「ああ、上司も感情を持った一人の人間なんだな」と思うものでしょう。結局、自分の年齢や立場にふさわしいと思えるような「仕事の仮面」を被っているだけなのです。

なぜ「無能な上司」が多いのか

「なんでこんな人が管理職をやっているんだろう……」

「よくこの仕事ぶりで出世できたよな……」

会社の上司を見ていてこのように思ったことはありませんか?

実は、こうした「無能な上司」が多いと感じるのにはれっきとした理由があります。

組織論の一つに「ピーターの法則」があります。これは、「全ての人は昇進を重ね、各々の無能レベルに到達する」という考え方です。

例えば、営業成績が良かった人が昇進して課長になったとします。しかしその人にはメンバーや予算を管理する能力がありませんでした。すると、部下からは無能の烙印を押されてしまうのですが、さりとて課長より上の役職の人にとっては急に代役を用意して降格させるわけにもいかず、結果的にそのポジションに留まり続けることになるのです。

ピーターの法則は、こうした状況を次のように皮肉っています。

やがて、あらゆるポストは職責を果たせない無能な人間によって占められる。仕事は、まだ無能レベルに達していない人間によって行われる。

ただし、上司が無能に見えたとしても、その背景には知られざる苦労があるものです。

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