ポケモン新作がアクション寄りへ転換する理由 ターン制バトルを廃止し、通信対戦を切り離す動きが判明
そのメリットとは、通信対戦を切り離せるのでゲーム本編にリソースを集中させられることだ。これまで「ポケットモンスター」シリーズは一本のソフトにストーリーなどが楽しめる本編だけでなく、通信対戦用のシステムを搭載し、さらにそのバランス調整までする必要があった。
おまけに通信対戦は次の新作が出るまでの数年間、プレイヤーが遊び続けられるようにする必要があった。しかしインターネットが発達した現在、そのやり方はあまりにもレトロである。
いまやスマートフォンやPCでさまざまな基本プレイ無料のゲームが出ており、それらは常にアップデートされているのである。おまけにポケモンの通信対戦は古い仕様をずっと引き継いでいるので、遊びにくいところもかなりあった。
そういった古い形式を続けていたがゆえに、ポケモンによく似つつもゲームシステムが新しい『パルワールド』のような作品に隙を突かれていた側面もあったわけだ。ゆえに、今回のリニューアルする姿勢は素晴らしいものだろう。
ポケモンの通信対戦が多くの人に支持されるか否か

懸念点もある。『Pokémon Champions』をリリースすることは、ポケモンの通信対戦をコンテンツとして魅力的にしなければならなくなったわけだ。いわば、スマートフォンやPCで展開されている基本プレイ無料のゲームすべてがライバルになったといえる。
ポケモンの通信対戦は、ざっくりたとえると「自分で使うコマを選べる将棋」のようなゲームで、しかも運も大きく絡むものである。これがウケる遊びになるのかは未知数だ。
もちろんポケモン自体の人気は世界的なうえ、とてつもないし、ポケモンの通信対戦は世界大会も開かれているほどの人気コンテンツである。あとは新しいユーザーをどれほど呼び込めるかが課題となる。
いずれにせよ、今回の発表で停滞を続けていたポケモンが挑戦する姿勢を見せたことは間違いない。はたしてポケモンは新たな進化を成功させられるだろうか。
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