神戸の玄関駅、三宮「乗り換え激変」再開発の未来 市が描く「2030年代」の将来像にはLRTの姿も
すでに計画は出そろった。三宮再開発の全貌をごく簡単にまとめると、4棟の高層ビル建設と2つの駅前広場整備だ。
すでに阪急の駅ビルである地上29階・地下3階の「神戸三宮阪急ビル」は2021年4月に完成した。上層部はホテル、中層部はオフィス、低層部に商業施設が入居する複合ビルだ。そのすぐ北側にある駅前広場は、円盤状の形象物を配置して落ち着いた空間に再整備した。
再開発工事が進む三宮一帯
現在工事が進むのはJR西日本の新たな三ノ宮駅ビルと、バスターミナルが入居するビルの1棟目だ。JR新駅ビルは商業施設、オフィス、ホテルからなる地上32階建て、高さ約160mで、駅ビルの高さとしては京阪神で最も高い。
敷地が狭いだけに、高さで床面積を稼ぐ。駅ビル内部には地下から3階へと連なり、乗り換え動線になる大階段の設置を計画。地下にコンコースがある阪神・地下鉄と高架の阪急・JR、最も高い位置にあるポートライナーまで円滑に乗り換えられるようにする。2029年度の開業をめざす。都市再生機構との共同事業で総額500億円を見込む。

かつてのJR三ノ宮駅ビル。すでに解体されて現在は姿がない(筆者撮影)
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