「食品のテスラ」、ベースフードに株主から熱烈愛 メルコ社長「バフェットに並ぶリターンの道だ」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

・バフェット氏に類するリターン

現状、米国最大の投資家であるウォーレン・バフェット氏の年平均複利リターンは 50年間で年率20%以上と言われている。一方で日本において、バフェット氏のような成功はこれまで絶望的と考えられていた。米国のGDP成長率はバフェット氏が生きた期間(94歳)で6%を超えており、リターンを最大化して享受できる金融市場が高度に整備されたのに対して、日本では前提条件が大きく異なるためだ。
ベースフードには、世界で初めて完全栄養食という成長市場を一般食品から開拓することに成功したカリスマ的な経営者と、英明な社外役員が存在する。結果、私を含めた投資家に対してバフェット氏に類する長期複利リターンの道が開かれた。

 

橋本社長は極めて大きな期待を寄せられている(撮影:梅谷秀司)

パトロンを満足させる経営ができるか

ベースフードは今2025年2月期、主に広告費の圧縮を実行し、上場来初の黒字化を見込んでいる。ただし、中長期的な事業拡大のためには広告費も必要な投資の1つだ。

前2024年2月期は商品にカビが発生して自主回収となり、その影響で通期業績予想を下方修正した。今期も新商品の不調を受け、第2四半期の決算発表時に通期予想を下方修正している。本業では当初の計画を達成できない年が続く。

牧氏が思い描くベースフードの将来は「食品業界のテスラ」だ。着実に事業を成長させ、パトロンたる存在になった牧氏の極めて大きな期待に応えられるか。今後、橋本社長の経営手腕はよりシビアに問われることになる。

田口 遥 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たぐち はるか / Haruka Taguchi

飲料・食品業界を担当。岩手県花巻市出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業、京都大学大学院教育学研究科修了。教育格差や社会保障に関心。映画とお酒が好き。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事