ファーウェイ「3つ折りスマホ」制裁下で衝撃進化 独自OSと高級路線でスマホ市場を揺さぶる次の一手

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発表会で来場者が持ち込んだ「HUAWEI Mate XT | ULTIMATE DESIGN」にはHUAWEI AppGalleryでは配信されていないFacebookやGmailなどのアプリがインストールされていた(筆者撮影)

日本市場では周辺機器で攻勢

スマートフォンに関して、日本市場での展開は依然として難しい状況が続く。Google Playストアが使えない制約は、LINEやXなどのアプリの利用頻度が高い日本のユーザーにとって大きな壁となるためだ。

HUAWEI FreeArc
ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeArc」は日本市場で最初に発表された(筆者撮影)

ただし、ファーウェイは日本市場を決して諦めてはいない。むしろスマートウォッチや完全ワイヤレスイヤホンなど、アプリ環境に依存しない製品カテゴリーで着実に存在感を高めている。実は今回のマレーシアで発表されたオープン型ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeArc」は、2月7日に日本で世界に先駆けて発表済みだ。

ファーウェイ担当者によれば、2024年に発売したクリップ式ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeClip」の日本での売り上げは中国本土に次ぐ世界第2位という。制約のある分野では市場を選び、強みを発揮できる製品では積極的に攻勢をかける。このしたたかな戦略は、米中ハイテク摩擦下での新たなビジネスモデルを示している。

石井 徹 モバイル・ITライター

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いしい とおる / Toru Ishii

1990年生まれ。神奈川県出身。専修大学法学部卒業。携帯電話専門媒体で記者としてのキャリアをスタート。フリーランス転身後、スマートフォン、AI、自動運転など最新テクノロジーの動向を幅広く取材している。Xアカウント:@ishiit_aroka

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