ファーウェイ「3つ折りスマホ」制裁下で衝撃進化 独自OSと高級路線でスマホ市場を揺さぶる次の一手
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開ききるとスマホ3画面分。小型タブレットに相当するサイズになる(筆者撮影)
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1画面分をスタンドとして使って自立させることもできる(筆者撮影)
スマートフォン最高峰クラスのカメラシステムを搭載し、可変絞り対応の5000万画素メインカメラを中心に、超広角と望遠(光学5.5倍ズーム)の3眼構成だ。このカメラシステムを際立たせているのが、リング周辺に施された「Star Diamond」デザイン。80層のスチールを捻り出し加工で作られるこのパーツは、1台1台に異なる波模様が生まれる。78もの工程と22日間を要する徹底した作り込みが、高級機としての価値を際立たせている。
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カメラ周辺のリングは複雑な金属加工により1台1台異なる模様が刻まれている(筆者撮影)
アメリカ制裁下での半導体開発をめぐる攻防
ファーウェイの製品開発を取り巻く環境は、2019年以降大きく変化した。アメリカ商務省による制裁措置で、最新の半導体製造装置「EUVリソグラフィー」の輸出が禁止され、台湾TSMCなど主要ファウンドリーでの製造も制限された。これに加えて、5G通信用のモデムチップの調達制限や、GoogleのPlayストアとモバイルサービスへのアクセス制限という三重の制約に直面することになった。
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