ファーウェイ「3つ折りスマホ」制裁下で衝撃進化 独自OSと高級路線でスマホ市場を揺さぶる次の一手

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HUAWEI Mate XT | ULTIMATE DESIGN
ファーウェイは3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT | ULTIMATE DESIGN」の中国市場外への展開を発表した(筆者撮影)
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アメリカからの厳しい制裁下にありながら、ファーウェイは2024年の売上高を前年比22%増の8600億人民元(約18兆円)に伸ばした。その勢いを示すかのように、2月18日、同社は最新のフラッグシップモデル「HUAWEI Mate XT | ULTIMATE DESIGN」のグローバル展開をマレーシア・クアラルンプールで発表した。

日本のメディアを含む約800人が集まった発表会は、制裁下でも技術革新を続ける同社の自信を印象づけた。中国市場で先行投入していた同製品を、3499ユーロ(約55万円)という価格で世界に展開する。

3段階に変形、10.2インチまで広がる画面

Mate XTは2回折りたためる構造を採用。2024年に中国で発表された同機種が世界で初めて実現した機能で、現時点で3つ折りスマートフォンを製品化できているのはファーウェイのみだ。Z字型の折りたたみ構造で、3つの異なる使い方ができる。

3つ折りできるスマートフォンは2025年初時点ではMate XTが世界で唯一の機種だ。2024年に中国市場で販売されていたが、今回海外展開を果たすことになった(筆者撮影)

通常使用時は6.4インチの標準的なスマートフォンとして、2画面では7.9インチのタブレットのような使い方ができる。完全に開くと10.2インチの大画面となり、プレゼンテーションや動画視聴に適している。2画面モードでは3枚目をスタンドとして使える工夫も。重量は298gと、通常のスマートフォン2台分程度だ。

折りたたんだ状態ではiPhoneよりわずかに大きい程度(筆者撮影)
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