NPOが母体だから、むしろやりやすかった--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第3回)

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 理念やビジョン、ミッション、社会的使命といろいろな言い方がありますけれど、何の仕事をしてどこのドメインで社会に貢献するかという部分が企業の目的です。その目的を実現するための手段として、企業は利益を再投資するんです。

NPOやNGOであれば、賛同してくれる人たちの浄財を手段として目的の実現に向かっていく。こういった部分を説明し、社員には利益の大切さを訴えてきました。やはりここがわかった瞬間に、利益を上げることに対する違和感はなくなるはずですし、利益至上主義のような人も何のために結社しているのか理解できると思います。

--利益の大切さを社員に訴えたことで、反発して出ていった人はいらっしゃらないのでしょうか。

辞めていった人もいますが、僕が社長として来たことを理由に辞めた人は僕の記憶ではいません。現在、従業員は238人。正社員は190人おりますが、そのうち半分強は僕が着任した2000年以前からいる人たちです。

おがた・だいすけ
1960年6月生まれ。福岡県出身。「キューサイ青汁」(現キューサイ)入社、開発部次長などを経て2000年1月、有機・低農薬野菜、無添加食品、環境にやさしい日用品等の会員制個別宅配ネットワーク・らでぃっしゅぼーや株式会社代表取締役社長に就任。08年ジャスダック上場。

(撮影:尾形 文繁)

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