なぜロマンスカーに憧れる?小田急運転士に聞く 駅員→通勤車両の車掌→運転士→…長い道のり

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

長沢さんが好きな車両はロマンスカー・GSE。「初代SE車を受け継いだデザインと現在、唯一の展望列車」との理由だ。

ロマンスカー GSE MSE 喜多見
赤いGSEと青いMSE。展望席のあるGSEは運転士の間でも人気が高いようだ(記者撮影)
【写真30枚を最初から見る】喜多見電車基地でのロマンスカー・MSEを使った「実車訓練」。乗務員室や床下にある機器など車種によって異なる配置や扱い方を学ぶ

やはり「憧れ」が志望動機

同じく、GSEを好きな車両に挙げたのが静海斗さん(2017年入社、喜多見乗務所)。「子供たちから憧れられるロマンスカー運転士になりたいです。私の父はJR東日本で運転士をしていました。幼いころから父の姿に憧れ、電車の運転士になるという目標は今までぶれることはありませんでした。自分が父に憧れたように私が運転する姿を見て、『運転士ってかっこいいな』『ロマンスカーの運転士になりたいな』と思ってもらえるような運転士を目指したいです」。

アンケートの結果を見ると、「かつて自分が憧れたように、子供たちの目標になりたい」という回答が目立つ。小田急によると現在、ロマンスカーの任用者は運転士が204人、車掌が182人。2025年4月には技能確認試験に合格した運転士27人、車掌32人がデビューする見込み。彼らの姿を見た子供たちも将来、ロマンスカーの乗務員を目指すことになるかもしれない。

この記事の画像を見る(30枚)
鉄道最前線の最新記事はX(旧ツイッター)でも配信中!フォローはこちらから
橋村 季真 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事