なぜロマンスカーに憧れる?小田急運転士に聞く 駅員→通勤車両の車掌→運転士→…長い道のり

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このようにまず通勤車両に乗務するために、いくつもの養成課程や試験を乗り越えていかなくてはならない。そこからロマンスカーの乗務員になるにはさらに専門課程と試験が待ち構えている。ベテラン運転士であっても油断はできず、2年ごとに任用試験を受ける必要がある。

実際のところ、小田急の運転士は、どのような志望動機があってロマンスカー乗務を目指すのか、またどんな運転士になりたいのか。ロマンスカーに限らず、小田急の好きな車両は?――ロマンスカーの運転士を目指す“新人”のうち5人にアンケートをとってみた。

ロマンスカーMSE 運転席
MSEの運転席。ここで乗務するまでには長い道のりが待っている(記者撮影)
【写真】シックで落ち着いた印象のMSEの運転席を詳しく見る。駅員→通勤車両の車掌→運転士を経て、ロマンスカーの運転士にならなければ見られない眺めは?

運転士に聞いた志望動機

中村健大さん(2019年入社、海老名乗務所)は「幼少期からロマンスカーは憧れの存在であり、運転士として乗務できることを嬉しく思います。また、先輩方の努力によって築かれてきた伝統を引き継ぐこと、子供たちの憧れの存在になることに気の引き締まる思いでいっぱいです」という。

中村さんが好きなのは通勤車両の「2000形」。理由は「小田急の中では地味な存在ですが、ハンドル試験の車形で思い入れが深く、ブレーキのクセがあり、運転士として成長させてくれている車両だから」。

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