酷評殺到『聖☆おにいさん』私が映画館で驚いた訳 ファンからも手厳しいレビューが相次いでいるが…
出演者はドラマから続投の主演コンビに、佐藤二朗、賀来賢人、勝地涼といった福田組おなじみの俳優や、福田組初参加の藤原竜也、白石麻衣などが合流。アドリブギャグの長回しやスタッフも巻き込んだメタなボケなど、過去の監督作品とも共通する“福田印の笑い”を描いた。
しかし、その脚本や演出に対しては公開直後から厳しい反応が飛び交った。「豪華な俳優陣が身内でふざけているだけ」「内容がなかった」「つまらないというよりもクドい」など辛辣なコメントがネット上に散見される。
監督も自らメディアで口にしてきた、この「豪華なキャストを集めてバカなことをやる」作風は、過去作で興行的ヒットを収めてきた反面、これまでも同様の一部批判を受けてきた。しかしながら今作では、これまでの福田作品は好きだったという観客までもが残念ながら“酷評”に傾いたようだ。
対極的なようで、意外と似ている賛否コメント
だが中には、当然ながら肯定的な感想もある。X(旧Twitter)では、「おすすめ」機能による偏りもあってか酷評が圧倒的多数に思えたが、TikTokで感想を探すと褒める意見もちらほらと見てとれた。
興味深いのは、ポジティブな感想がしばしばネガティブコメントでの指摘と似通っていることだ。「俳優がコミカル演技に振り切っていて」「これといった物語的展開はなく」「くだらないので、力を抜いて見られて“おもしろい”」といったものである。否定的な印象を抱いた観客と同じ過程をたどって、結論が真逆なのだ。
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