酷評殺到『聖☆おにいさん』私が映画館で驚いた訳 ファンからも手厳しいレビューが相次いでいるが…

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

福田作品といえば、子どもも含めた全世代にわかりやすいオープンなコメディが真骨頂。そのため、見る人によって解釈が分かれる作品とは異なり、映画の見方自体は皆ほぼ同じになる。だがその評価が真っ二つに割れるという、感覚がものを言う「笑い」ジャンルならではの現象が見られた。

批判的な声に「今さらだ」というツッコミも

また、本作を酷評したネットユーザーに対して「福田作品にその指摘は今さら。これまでの作品からどんな世界観かわかるので見なかった」とツッコむコメントも。

もちろん、映画監督にこだわらず別の動機で作品を見る観客はいるだろう。だがこの指摘の前提にあるような、福田雄一を知る有名作は既に出揃っているではないか、という主張には筆者も頷ける。

実際に、『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『銀魂』『新解釈・三國志』『今日から俺は!!』など、興行的ヒットを残し、かつ一般認知度も高い担当タイトルはいくつもある。

つまり2025年現在、それらのラインナップで福田作品の世界観が合わなかったという層は、既に離れたフェーズにあるということだ。

彼に一体なにが?と思わせる、1000文字超えの長文投稿が話題に。この日から、同作品の宣伝は始まったと言える(画像:松山ケンイチXアカウントより)
通常は増やそうとするフォロワーを減らそうとすることで、映画『聖☆おにいさん』を宣伝した松山。逆張りのPR戦略は見事に当たった(画像:松山ケンイチXアカウントより)
次ページ映画市場を取り巻く環境の変化
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事