酷評殺到『聖☆おにいさん』私が映画館で驚いた訳 ファンからも手厳しいレビューが相次いでいるが…
福田作品といえば、子どもも含めた全世代にわかりやすいオープンなコメディが真骨頂。そのため、見る人によって解釈が分かれる作品とは異なり、映画の見方自体は皆ほぼ同じになる。だがその評価が真っ二つに割れるという、感覚がものを言う「笑い」ジャンルならではの現象が見られた。
批判的な声に「今さらだ」というツッコミも
また、本作を酷評したネットユーザーに対して「福田作品にその指摘は今さら。これまでの作品からどんな世界観かわかるので見なかった」とツッコむコメントも。
もちろん、映画監督にこだわらず別の動機で作品を見る観客はいるだろう。だがこの指摘の前提にあるような、福田雄一を知る有名作は既に出揃っているではないか、という主張には筆者も頷ける。
実際に、『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『銀魂』『新解釈・三國志』『今日から俺は!!』など、興行的ヒットを残し、かつ一般認知度も高い担当タイトルはいくつもある。
つまり2025年現在、それらのラインナップで福田作品の世界観が合わなかったという層は、既に離れたフェーズにあるということだ。
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