真っ先にやるべきは目標点の設定です。もちろんテストの究極の目標は「100点満点」ですが、しかし100点満点取らないと合格できないようなテストはほとんど存在しません。東大志望の人だとしても、共通テストの目標点は8〜9割です。
それに、各科目によっての目標点数もあるでしょう。例えば理系の人で「得意な数学では9割取りたい! でも不得意な国語では8割いけばいいほう」と考えているかもしれません。全体で8割が目標の人がいたとして、全科目8割取る必要はなく、「数学は7割だけどその分、英語は9割」という目標設定でもいいわけです。
そして目標点数があれば、「もう1問解こうかな、それともここでいったん見直しをしようかな」とか悩んだとしても、すぐに判断できます。戦略に則って、「目標点数には到達しているからここは見直しを優先しよう」みたいに考えることができるわけです。ですからしっかりと目標点数を決めておく必要があるわけですね。
そしてそれを決めるときに重要なのは、「1つの目標だけで満足していてはいけない」ということです。必ず「最低目標」「最高目標」の2つを設定する必要があります。
最高目標以上の点数は無理して狙わない
「最高目標」は、理想の点数です。「これくらいは取っておきたい」と思う点数を設定すれば大丈夫です。
普通はこれだけを目標点数としがちですが、これだと戦略としては不十分です。最高点を目指しすぎてしまうと、傾向が変化したときや平均点が下がるくらい問題が難しいときに焦ってしまいがちです。
そうならないようにするために、最高目標に対してもう1つ、最低目標も作る必要があります。これは、「最低限これくらいは取りたい」という目標点数です。この2つがあれば、テスト中も戦略的に思考できます。
基本的には、合格最低点ギリギリの点数が最低目標になるくらいで設定し、テストではその「間」を狙います。最高の理想点数と、現実的に必要な点数との間の点数を取れるようにテストの問題を解いていくわけです。
最高目標以上の点数は無理して狙わなくて大丈夫です。「もっと行けるかも!」と思っても、焦らず冷静に解答の見直しを優先したほうがいいでしょう。
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