革靴の手入れ「プロお任せorセルフ」選択の最適解 注目集めるシューシャイナー、ケア用品も充実

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①布に液体クリーナーを取って靴全体を拭き、細かな汚れや古い靴クリームを落とします。布の面を都度入れ替え、つねにきれいな面で、革にダメージを与えないよう軽く拭き取るのがポイント。

クリーナーで汚れ落とし
(写真:サフィール輸入販売元のルボウ提供)

②歯ブラシなどの小ブラシで靴クリームを塗り、靴に水分と油分を補給。分量は片足で米粒2~3粒程度で大丈夫。まず靴の数か所に均等に点付けし、それをサッと素早く全体に広げるのがコツです。

クリームを塗る
(写真:サフィール輸入販売元のルボウ提供)

③毛先の硬い豚毛ブラシでブラッシング。クリームをさらに均等に靴に広げ、同時に余分なクリームをはらい落とす工程です。ブラシを用いるとクリームがダマにならず、乾拭きする布の繊維も靴にこびり付かず、圧倒的に早く仕上げられます。

豚毛ブラシで伸ばす
(写真:サフィール輸入販売元のルボウ提供)

④Tシャツのような綿布で乾拭き。余分なクリームを「取る」「落とす」感覚で行うと効果的。布の面を都度変え、クリームが布に付かなくなる程度まで拭きましょう。

乾拭き
(写真:サフィール輸入販売元のルボウ提供)

⑤必要であれば撥水スプレーを。雨から靴を守るだけでなく、汚れや埃、シミも付きにくくなります。ただし撥水スプレーが有効に作用するのは、日頃から①~⑤をしっかり行っている場合のみです。

革靴を優れたコンデションで履き続けることは、見た目がよいだけでなく健康の維持にもつながります。それをサポートするのが、靴磨き。プロに任せるもよし、自ら探求し尽くすもよし、さまざまな形で楽しんでください。

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飯野 高広 服飾研究家

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いいの たかひろ / Takahiro Iino

1967年東京生まれ。大手鉄鋼メーカーに11年勤務したのち、服飾研究家として独立。その経歴から特異な存在としても知られ、主に男性の服飾品全般についてビジネスマン経験を活かした視点で解説する。出版においては、紳士靴関連では2010年に出版した『紳士靴を嗜む』(朝日新聞出版)が今日まで版を重ね、紳士服関連でも2016年出版の『紳士服を嗜む』(同)が類書にない濃い内容で好評。WEBやTVにも活躍の場を広げ、TV番組「マツコの知らない世界」に「靴磨きの世界」のガイド役として出演。NHKテレビ「美の壺」では「男の靴」の回に出演、「スーツ」の回でも総合監修を行った。また、専門学校では近現代ファッション史の講義も受け持つ。

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