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公務員を辞めて「ドラマの料理」を作る彼女の人生 「ゴールデンカムイ」や「ふてほど」など多数担当

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ここで撮影用の料理が作られている(写真:筆者撮影)

肩を落としたはらさんは家庭科の教員採用試験の受験に挑む。ただ、当時は就職氷河期であり、少数の採用枠に200人近くが集まっていた。競争は激しく、筆記試験を突破できなかった。

試験に落ち続けた末にたどり着いたのは地元の教育系の臨時職員だった。その2年後に町役場の採用試験を受けて合格。22歳で公務員としてのスタートを切った。

30歳までに公務員を辞めると決意

はらさんが自身のキャリアについて再び考えたのは20代の中盤に差しかかった頃だった。そのきっかけは住民課への異動。さまざまな住民から寄せられるクレームを大量に受け続けた。そんな日々を送っていると発疹が浮かんだ。「皮膚病かな?」と思い病院に行くと、帯状疱疹の診断が下り、自宅で1カ月療養することになった。

「クレームを自分宛に届いたものとして捉えていたのですが、すべてを受けとめると潰れるんだなと思いました。クレームを受けているのは自分ではなく役所だと気持ちを切り替えました。ただ、『この仕事って私じゃなくても成り立つんだ……』とやりきれなさを感じるようになってしまって。いち社会人として認められる仕事がしたい。30歳までには別の道に進もうと考えました」

しかし、安定した公務員を辞める踏ん切りはつけられない。休日に図書館で料理本を読みながらストレスを解消し、約3年の間仕事を続けた。

大きな転機が訪れたのは29歳の時だった。

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