「新入社員が成長する」デキる先輩の"伝え方" 行き違いやトラブルを防ぐための3つの方法
これを日常的に実践すれば、相手に「できた!」という小さな経験値が積み上がっていきます。1つひとつは小さいことですが、時間が経つとそれが大きな自信に変わり、自ら行動してくれるようになるのです。
②「言葉の定義」を共有し、認識のズレを埋める
ここまで、行き違いやトラブルを防ぐために「完成図」を共有しましょうとお伝えしました。実は、これらを防ぐための方法があと2つあります。
それは、「言葉の定義」と「手順」を確認することです。
ファイル棚が散らかっていたので、新入社員に「ファイル、整理しておいてね」と言ったら、パソコン内の共有フォルダを整理していた、ということが起こったとします。
そのときは、「この子は何をやっているんだ!」とイライラするかもしれませんが、これは実はあなたの伝え方が悪かったのです。
なぜなら、相手が想定外の行動をしてしまうのは、多くの場合、自分と相手のなかの「言葉の定義」が違っていることが原因だからです。その違いを確認せず、たんに「ファイル、整理しておいてね」と言ったために認識のズレが起こり、想定と違う行動につながったわけです。
「言葉の定義」を共有できていないことによる認識のズレは、日常生活で本当によく起こります。
先ほどの例で言えば、「ちゃんとファイルを整理してね」と言っても、新入社員には通じません。新入社員からすると、「ちゃんと」と言われても、何をちゃんとすればいいのかわからないわけです。だから、とりあえず「はい」と返事をすることで、その場をやりすごそうとします。
では、どうしたら「言葉の定義」を共有することができるのでしょうか。
やり方はとても簡単。何かを指示した後に、「実際に何をすればいいと思う?」と相手に確認するだけです。そこで、自分が思っていることと違う答えが返ってきたら、「私の言う〇〇とは、こういう意味だよ」と伝えればいいのです。
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