株式市場から視線を集める有力企業は2025年にどんな手を打つのか。
分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。
本記事では、株式市場から視線を集める日本ペイントホールディングスの若月雄一郎共同社長に今後の成長戦略を聞いた。
株主価値最大化が目的
足元の塗料市場は決してよくはない。だが、他産業と比べると底堅い。世界的に見れば塗料は安定成長ビジネスだ。建築用は塗り替え需要が一定程度ある。人口増と都市化、GDPの成長とともに塗料市場も成長するからだ。
当社のブランド力は強く、シェアを取れている。法人向けではしっかりと価格交渉ができているし、消費者向けではプライスリーダーの市場で値上げできている。中国では値上げしすぎると安い製品に需要が流れてしまう。そこは気をつけないといけない。
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