株式市場から視線を集める有力企業は2025年にどんな手を打つのか。

仙洞田哲也(せんどうだ・てつや)/レーザーテック社長。1977年生まれ。NECエレクトロニクスを経て2008年レーザーテック入社。2022年執行役員、2023年に副社長兼営業本部長。2024年7月から現職(撮影:大澤 誠)
分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。
本記事では、株式市場から視線を集めるレーザーテックの仙洞田哲也社長に今後の成長戦略を聞いた。
微細化が進めば成長は続く
半導体業界では、生成AI(人工知能)に直接関連する企業は非常に業績が良い状況だ。最先端半導体の製造に使うEUV(極端紫外線)露光装置用の検査装置を手がけるわれわれとってもポジティブではあるが、直接関係がある企業よりも少しインパクトは弱い。
AIはすでに生活に入り込んでいる。これが一過性のバブルだとは思わないが、EUV露光装置を使った先端プロセスの今後の1〜2年には若干不透明感が漂ってきた。というのもここに来て、半導体メーカーが進めてきた最先端ロジック半導体の微細化が、企業によっては足踏みしているためだ。
微細化の不透明感はフィードバックの機会や出荷台数に影響が出る可能性はあるが、われわれは半導体の微細化に伴って伸びてきた会社だ。中長期的には微細化の流れが進んでいくのは間違いない。どこの企業でも、微細化を進めようとすればわれわれの装置を使ってもらうことになる。
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