東海道新幹線「60周年CM」はどうやって作られたか JR東海が明かした企画から完成までの一部始終
同社は今年、東海道新幹線が開業から60周年を迎えたことで、記念のCMを制作した。テーマは、「60年分の会いにいこう」。女優の吉高由里子さんが出演し、開業から今まで、東海道新幹線を利用した人々のスナップ写真や映像とともに、初代0系をはじめとした歴代の車両が、CM楽曲の「会いにいこう」と一緒に流れていく。
幼少の頃家族で出かけた、修学旅行で友達みんなと乗った、就職し出張で移動した、新婚旅行で幸福感を味わった、子供と一緒に、両親の元に帰郷したなど、多くの日本人の記憶には、時代ごとの東海道新幹線が生きている。
まさに、60年分を一気に凝縮したCMとなっている。こんなにも長く愛され続け、快適に、そして何より安全に歩んできた60年間。このCMは、どのように作られたのか。いくつかの疑問を、JR東海・東京広報室の担当者に聞いた。

30秒版は1309万回も再生
――最新のCMでは、歴代の東海道新幹線車両とともに、利用者の思い出の写真や映像が使用されている。どうやって選定や募集を行ったのか?
「募集についてはプレスリリースを実施し、当社公式X等を活用して画像・動画を募集しました」
ーー今後も予定がある場合は、より広く募集などを行うのか?
「今後、こうした募集の企画について決まっている予定はありませんが、実施する際には、今回同様に、多くの皆様からご応募いただけるようにいたします」
「60年分の会いにいこう」CM楽曲の「会いにいこう」のメイキング(合奏)では、現役で働く駅員や車掌、運転士、車両の検査や修理、電気やレールのメンテナンス・保線など、さまざまな部門がメンバーの「JR東海音楽クラブ」が生き生きと演奏する姿が見られる。さらには、同社の丹羽俊介社長まで演奏・出演しているのには驚きだ。
その映像は、同社のユーチューブ公式チャンネルにも掲載があり、11月25日時点で、「60年分の会いにいこう」CM120秒版が、568万回、30秒版が1309万回、メイキング(合奏)が258万回の再生となっており、非常に多くの人が見ていることがわかる。
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